単線区間と複線区間の境目には分岐器が設置されているのが普通だが,複線から単線になってすぐに再度複線になるような箇所ではこういう分岐器モドキがある.
単線区間はこんな感じ.分岐はしてなくて,往復の線路が少しずれた状態で重なっているのがガントレットだ.
写真はセビリアだが,確かアムステルダムなどにもあったかと思う.
日本にも(現存しないが)名古屋市内のお堀の中にあったはず.瀬戸線が栄町に乗り入れた時に廃止になったんだったっけ.
かつて,ドイツのあやしい輝きの地下鉄駅を紹介したが,今度はスペインのグラナダである.
どう?
改札外もこんな感じ.
どうやら,工事中に出てきた遺跡を保存したようである.
地面下2-3mくらいの昔の地面を保存しており,さらにその下に地下鉄駅ができている.
むき出しの壁面は透明な樹脂のようなもので固められており,何となく歴史を感じるように仕上げた,ということのようだ.(壁面の地層は特に変わった様子無し)
スペインのカディスのトラムの西側,つまりカディス側である.
元々,スペイン国鉄の広軌の線路上を走行するトラム-トレインとして計画されており,あちこちの資料によると将来的にはカディスの市街地を路面走行する予定だが,当面は鉄道線上を走行してカディス駅に乗り入れることになっている模様.
セビリアでのトラムに関するヒアリングで聞いた話でも,手続き上の問題が解決すればもうすぐ開通するらしいとの情報は得ていた.
で,行ってみた.
段々と下がってきて…
終点カディス駅.
構内を見渡しても,日本のものよりもホームは低いものの,低床式電車に対応するような高さではなく…
どこにもLRV用のホームは無さそう.もちろん,サンフェルナンドとカディスの間の小駅も通常の電車用のホームだけ.
駅構内を見渡しても…
もちろん,市街地の路面にも軌道は無さそう.
ということで,実施には「手続き上の問題」ではなく,カディス側では全く具体的には事業が進行して無さそう.
うううん…ええのか? これで.