海外のLRTは1編成で200-300人以上の輸送力があり,日本のローカル電車2-3両編成相当である.
そのLRTの編成を2編成併結した「列車」のようなLRTも存在しているが,これだと編成定員が倍で500人くらいある.数両編成の地方都市の郊外電車と同程度の輸送能力があり,実際にこれが通常のレール(路面では無い)の郊外線を走っていたりするので,郊外電車そのものである.
じゃぁ,日本の郊外電車で充分じゃないかという話になるが,この「列車」のようなLRT,郊外線と市内の路面電車線を直通運転するので,便利さは格段に違う.長いLRT編成が市内の道路を走っているのである.
「運行計画」タグアーカイブ
車両航送
バスは50人くらい乗れますが,LRTは・・・
新幹線の線路際の信号機
「新幹線」は走っているが・・・
東京方面への「新幹線」は走っているのだが・・・
ここは田沢湖駅で,「新幹線」の駅である.ただし,「ミニ」なので,在来線列車と線路が共用でる.・・・というか,在来線そのものである.
さて,「新幹線」以外の在来線列車はどうかというと,時刻表は真っ赤っか.つまり,「新幹線」だらけで,それ以外の列車はほとんど走っていない.盛岡駅の隣の駅とほぼ事情は同じである.
「新幹線」の議論は多いが,ローカル列車をどう維持するのか,という議論は少ない.かといって,ローカル列車のために新幹線をはじめとする幹線鉄道をあきらめろ,という議論では将来の発展がないであろう.
地下鉄から郊外線そして路面軌道へ
京都市営地下鉄東西線.ホームドア付きの最新型である.1997年開業なので,もう17年になる.昔は路面電車の京阪京津線で,沿線に住んでいたことアリ.そのうちに地下鉄になることを期待していたが,転職したので地下鉄化を見届けることも無く転居.
京津線の発展的解消になっているので,御陵駅から西側には京津線の電車が乗り入れている.ただし,昔の電車そのままでは無理なので,新しい電車を付くって乗り入れている.地下鉄なので,京都の都心は地下鉄として走る.
山科方面に走ると、御陵駅を過ぎたところで地上へ.地下鉄→郊外鉄道.
ミニ郊外鉄道線として昔からの線路ほぼそのままの路線を走る.車両も小ぶりで,やや大きめのLRTサイズ.駅のホームはそれぞれ延伸されている.
山科駅を過ぎて,大津市内に入ると,結構な上り坂である.たしかこの辺は,もと東海道本線の跡地利用だったっけ? 逢坂山トンネルの西側ポータルは名神高速に転用されたんだっけ.郊外鉄道→山岳鉄道?
そして峠を越えて大津市街に入ると路面軌道走行.山岳鉄道→路面軌道.
そして,交差点を曲がって終点の浜大津駅到着.
地下鉄→郊外鉄道→山岳鉄道→路面軌道.走行形態だけならLRT.
あとは,相応の交通政策が組みあわされればいいんだが.
2002年の福井
近鉄瓢箪山駅の不思議な配線
汽笛一声高知駅
どのレーンがもっともよく働いているか
どのレーンがもっともよく働いているか,という授業時によく学生に出すクイズである.
選択肢は3つ.
- 端っこのバス専用レーン
- 2車線ある道路
- 中央の路面軌道
答えは,まぁ見え見えだが,3の路面軌道.ここ(熊本)では,路面電車が走ってくると,30人くらいは乗っている.車道を走る自動車は1台に1-2人程度しか乗っていないので,奥まで数えても数十人くらいしか乗っていない.しかも動いていないので,実は運んでいない.つまり,路面電車が2-3両走ってくると逆転勝利.しかも,奥まで見渡す限りクリアな軌道…ということは効率よく運んでくれる.
バスについても,空いていても10人くらいは乗っているので,これだけ数珠つなぎにバスがやってくると,運んでいるふりをしている自動車よりもたくさん運んでいる.