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まるで「列車」のような路面電車

海外のLRTは1編成で200-300人以上の輸送力があり,日本のローカル電車2-3両編成相当である.
そのLRTの編成を2編成併結した「列車」のようなLRTも存在しているが,これだと編成定員が倍で500人くらいある.数両編成の地方都市の郊外電車と同程度の輸送能力があり,実際にこれが通常のレール(路面では無い)の郊外線を走っていたりするので,郊外電車そのものである.
DSCN4342じゃぁ,日本の郊外電車で充分じゃないかという話になるが,この「列車」のようなLRT,郊外線と市内の路面電車線を直通運転するので,便利さは格段に違う.長いLRT編成が市内の道路を走っているのである.

車両航送

今は日本ではなくなってしまったが,今でもドイツとデンマークの間などには列車が車両航送されるルートがある.渡り鳥ルートというやつで,今から20年以上前に乗ったことがあるが…写真は撮ってなかった.
日本にもカーフェリーというのがあって,そのカーフェリーの車両甲板にそのまま列車が乗っかっている感じであった.
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つまり,ここの写真の真ん中に列車かいる感じですね.
ちなみに,この写真は徳島-和歌山間の航路で,南海の運営である.明石海峡大橋の開通で運行便数が減ってしまったが,かつては乗船するために何時間も待たなければならないほど盛況であった.
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・・・鉄分ほぼゼロでした.すいません.

新幹線の線路際の信号機

その手の教科書には,新幹線は高速運転なので線路際の信号機は見落とす可能性は高く,そうなると危ないので運転席に走行できる速度を表示する車内信号機が設置されている,と書かれている.
しかし,実は線路際に信号機はある.
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入替信号機もあるぞ.
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まぁ,知っている人は知っている話だが,いわゆるミニ新幹線とフル規格新幹線の接続駅の光景である.上に書いた車内信号機の話は200キロ以上で運転されるフル規格新幹線の話.ミニ新幹線は車両が高速走行対応というだけで,信号システムは在来線なので,接続駅の構内には新幹線にはに珍しい信号機が立っている. DSCN1948
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「新幹線」は走っているが・・・

東京方面への「新幹線」は走っているのだが・・・
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ここは田沢湖駅で,「新幹線」の駅である.ただし,「ミニ」なので,在来線列車と線路が共用でる.・・・というか,在来線そのものである.
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さて,「新幹線」以外の在来線列車はどうかというと,時刻表は真っ赤っか.つまり,「新幹線」だらけで,それ以外の列車はほとんど走っていない.盛岡駅の隣の駅とほぼ事情は同じである.
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「新幹線」の議論は多いが,ローカル列車をどう維持するのか,という議論は少ない.かといって,ローカル列車のために新幹線をはじめとする幹線鉄道をあきらめろ,という議論では将来の発展がないであろう.
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地下鉄から郊外線そして路面軌道へ

京都市営地下鉄東西線.ホームドア付きの最新型である.1997年開業なので,もう17年になる.昔は路面電車の京阪京津線で,沿線に住んでいたことアリ.そのうちに地下鉄になることを期待していたが,転職したので地下鉄化を見届けることも無く転居.
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京津線の発展的解消になっているので,御陵駅から西側には京津線の電車が乗り入れている.ただし,昔の電車そのままでは無理なので,新しい電車を付くって乗り入れている.地下鉄なので,京都の都心は地下鉄として走る.
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山科方面に走ると、御陵駅を過ぎたところで地上へ.地下鉄→郊外鉄道.
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ミニ郊外鉄道線として昔からの線路ほぼそのままの路線を走る.車両も小ぶりで,やや大きめのLRTサイズ.駅のホームはそれぞれ延伸されている.
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山科駅を過ぎて,大津市内に入ると,結構な上り坂である.たしかこの辺は,もと東海道本線の跡地利用だったっけ? 逢坂山トンネルの西側ポータルは名神高速に転用されたんだっけ.郊外鉄道→山岳鉄道?
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そして峠を越えて大津市街に入ると路面軌道走行.山岳鉄道→路面軌道.
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そして,交差点を曲がって終点の浜大津駅到着.
DSCN9689地下鉄→郊外鉄道→山岳鉄道→路面軌道.走行形態だけならLRT.
あとは,相応の交通政策が組みあわされればいいんだが.

2002年の福井

2002年の福井の写真である.鉄道の踏切があるのだが・・・
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使用中止,と出ている.非常に珍しい状態.
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線路は錆びている.廃線状態だ.
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旧京福電鉄の線路で,衝突事故を2回立て続けに起こして営業停止.
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そのままいったん廃止になったのだが,福井市を中心とする道路は大混乱.大した交通機関ではないと思っていたが,大した交通機関だった.その後は県の出資する三セクとして復活し,今に至る.今や地方鉄道の成功事例になっており,福井の方に「どこかにいい鉄道の事例はありませんか?」と聞かれたときには「灯台もと暗し」と答えている.
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近鉄瓢箪山駅の不思議な配線

どーでもいいお話しに近い話.下の写真は近鉄瓢箪山駅の構内配線であるが,よく考えると不思議な配線である.一見,安全側線だが・・・
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複線の向かって左側なので,安全側線は無くても大丈夫なはず.下の写真の手前の線路,奧がその設備.
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振り返って,反対側を見ると,引き上げ線が見える.これが原因かな.この駅折り返しの列車が引き上げ線に入り,出発のためにホームに入ってくる際を考慮した安全側線の模様.駅の構内配線には不思議なものがあるけど,それなりの合理的な理由があるということかな.
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汽笛一声高知駅

汽笛一声高知駅.ただし,高架になる前の駅で,今から10年以上前の写真.C56はこの日だけ「高知機関区」所属.
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客車がディーゼルカー代用なのはご愛敬.エアコン付きの車両がこれしか無かったらしい.
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展望車付き.
DSCN0017高知駅に汽車が開通したのは新橋-横浜間に遅れること50年あまり.大正時代に入ってからである.今年で高知駅90周年のようだ.
翻って,今年東海道新幹線開業50周年.だが,高知どころか,まだ四国には高速鉄道の槌音は聞こえてこない.

どのレーンがもっともよく働いているか

どのレーンがもっともよく働いているか,という授業時によく学生に出すクイズである.
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選択肢は3つ.

  1. 端っこのバス専用レーン
  2. 2車線ある道路
  3. 中央の路面軌道

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答えは,まぁ見え見えだが,3の路面軌道.ここ(熊本)では,路面電車が走ってくると,30人くらいは乗っている.車道を走る自動車は1台に1-2人程度しか乗っていないので,奥まで数えても数十人くらいしか乗っていない.しかも動いていないので,実は運んでいない.つまり,路面電車が2-3両走ってくると逆転勝利.しかも,奥まで見渡す限りクリアな軌道…ということは効率よく運んでくれる.
1001Kumamoto-20バスについても,空いていても10人くらいは乗っているので,これだけ数珠つなぎにバスがやってくると,運んでいるふりをしている自動車よりもたくさん運んでいる.