温泉街や有名観光地には風情のある建物などが並び,ぶらぶらと歩くのが楽しみの一つである.
街路も一般のものとは異なり,意匠的な工夫の凝らされたものも多く,道路面が石畳風などの特殊な舗装になっていることも多い.
ところが,意識されているのはそこまで,つまりハードウェアまで.自動車は入り放題という場合がほとんどで,はっきり言って風情が台無しのことがほとんど.
モノをつくったら,魂入れようよ.
TGV用の高速新線(LGV)が出来る前のストラスブール駅・・・古い.
そして6年後,TGVが乗り入れてきた後のストラスブール駅・・・すごい!今や世界指折りの美しい駅だ.
種明かし.古い駅にガラスのドームを外側に付けたもの,こういうリニューアル方法もあるということやね.
まぁ,この方式は日本でもたまにあるけど.
ヨーロッパ方面などに出かけた際,一緒に行った人からよく「変な写真ばっかりとっている」と言われる.たしかに.この写真もそうかもしれない.
LRTを日本で整備する際に問題となるのが,架線の処理である.架線レストラムを導入するような話が多いが,地中埋め込み式はコスト高だし,バッテリ式はまだ実績が少ないし,なかなか悩ましいところである.
じゃぁ電線は仕方ないとして,電柱は何とかなるかというと,欧州の市街地では上の写真のような処理が多い.建物の壁で支えている.路面電車の通る街路に面した建物は,協力する義務があるそうで,当然ながらそれを前提とした構造になっているんだろうと思う.頭上の電線は残るが,電柱が無いとかなりうっとうしさは軽減できている.
じゃぁ,建物があまりないところはどうかというと・・・緑化電柱!
電柱があっても,ビーム部分を含めて形状を工夫すると,さほど鬱陶しさがないのは,うまい処理と言うべきか.
カエル橋ではなく,本物のカレル橋.
橋のたもとの塔は,ちょっとお金を出すとのぼることができる.
そこから見た光景がこれ.なかなかいい風景である.