タクシーもライドシェアも選べる社会を作っていくことが、われわれがこれからやらなければいけないことだ
情報源: 小泉進次郎氏「ライドシェアを選べる社会を」実現に意欲
をぃをぃ,これが元環境大臣の発言かよ.
ライドシェア推進の前に,
「環境負荷の少ない公共交通の利用促進を」
「それが無理ならライドシェアを」
だろ?
タクシーもライドシェアも選べる社会を作っていくことが、われわれがこれからやらなければいけないことだ
情報源: 小泉進次郎氏「ライドシェアを選べる社会を」実現に意欲
をぃをぃ,これが元環境大臣の発言かよ.
ライドシェア推進の前に,
「環境負荷の少ない公共交通の利用促進を」
「それが無理ならライドシェアを」
だろ?
タクシーが足りないから,一般人が運転する車でライドシェア(白タク営業)を認めようぜ,という話があるらしい.
…が,ちょっと待て.
その自動車,大丈夫?
そのドライバー大丈夫?
事故が起こったときに補償は?
運賃水準低下で,既存タクシー事業者大丈夫?
…という問題だらけ.
基本的にはバスや電車に乗るように仕向けるのが良いのだが,そうも言ってられない面もある.
ところで,コロナ禍であんまり話題にならなかったが,2年前にこういう規制緩和が行われている(by 国交省).
報道発表資料(PDF形式)
タクシーを完全な「個別交通」から小規模な「乗合交通」へと役割変化させる制度変更だ.
すでに対応したスマホアプリもあるようだ.
ライドシェアの一種だが,ちゃんとした保険に入った(あるいは,補償のシステムを持った*)厳格な安全管理下の自動車で,プロの営業用の免許を持ったドライバーが運転してくれるサービスだ.
白タク営業の解禁以前に,こっちの制度の普及を図るべきなんじゃないのか? > 元首相殿
*全部の車両を任意保険に入れると大変なので,任意保険の代わりに弁護士と契約しておいて,事故時に保険に入っている場合と同等の対応ができるようにしている会社が多い.
自動車の走行中、タイヤと道路の摩擦で排出される、タイヤの摩耗による粉じんについて、ヨーロッパでは環境への影響が懸念されるとして新たに規制する動きが出ています。
情報源: 車の走行でタイヤ摩耗による粉じん 欧州で新たに規制する動き | NHK | 環境
このお話.
記事ではタイヤ側の話に終始しているが,タイヤと接する道路も摩耗している.日本では道路舗装はアスファルトによるものが多く,アスファルトは石油そのものである(粘度の高い石油).
つまり,ゴムだけじゃなくて,石油が粉塵になって撒き散らされているわけだ.
一方,鉄軌道は鉄のレールと鉄の車輪なので,粉塵になっても鉄粉である.鉄粉は野生の鹿がわざわざ線路を舐めに来たり,海洋でのCO2吸収を促進するのではと期待される面があるなど,環境面での悪い話は特にない.
EVの課題だなどと問題を矮小化させてる場合じゃないと思うがなぁ.
このお話.
関経連での説明会での質問で,「大阪メトロ中央線だけでなくほかの路線でも混雑の対策が必要ではないかといった意見もあり、担当者はシャトルバスへの誘導を検討していると説明していました。」だそうな.
情報源: 大阪・関西万博 交通混雑緩和へ期間中の時差出勤など呼びかけ|NHK 関西のニュース
いやいやいや…担当者,大丈夫かぁ
他の地下鉄路線の混雑対策の代替案として,シャトルバスへの誘導って…根源的な都市交通機関の輸送能力を理解してなさそう.
地下鉄1本で,書類上の定員で820人,1.8倍まで詰め込んで1476人.
この地下鉄1本分の客をバスで運ぶと,1476÷70=21.1本.
わずか地下鉄1本分で,バスが21便も必要なんですよ.地下鉄中央線でこの差.他の接続路線のことを考えると,毎時1本ずつ増便するだけで,シャトルバス分程度以上の能力が準備されてしまう.
バスの能力を買いかぶり過ぎ.地下鉄の輸送力を甘く見すぎ.
担当者,大丈夫か? 気は確かか?
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(追記)
中央線と接続する他路線の増便を検討するだけじゃぁ不十分で,乗換駅で乗り換え客が中央線に乗り切れない場合の「溜まり場」の検討が必要.特に御堂筋線の本町駅と環状線の弁天町駅および森ノ宮駅.特に特に本町駅はラッチ内での乗り換えになるので,中央線に乗れない客があふれると御堂筋線も麻痺しかねないぞ.
30年ぶりの円安で,輸入品の異価格高騰,物価上昇でみんな困っているらしい…というか,私も困っている.
円買いの「日銀砲を」という声もあるようだが,一時的なものならともかく,構造的な状況下では投じたドル資金がどこかに吸収されて元に戻るだけである.
じわじわと円安になるなら,国内の産業構造もじわじわと対応可能だが,急だと対応できずに困ったことになっている.
じゃぁ,万事休すかというとそうでもない.
忘れている人が大半かと思うが,10年前の大震災直後に,一時的に円高基調になったことがある.震災で国富が大幅に失われているのなら,日本の価値が下がって円安になるはずだが,「復興のための円の資金が必要になるはずなので」「復興需要が活発化するはずなので」といった理由であった.
つまり,国内の経済活性化策こそがこの難局を乗り切れる可能性があるということである.
(外国の力を借りて資金を流出させるのではなく)国内の既存産業を使って大規模な投資を行い,結果として国内の活動を効率化したり活性化させたり安定化させたりする作成策が必要ということだ.
では,具体的に何が適当かというと,例えば非効率な過密や将来の破滅的な被災を防ぐ首都機能移転や全国的な(人流・物流の)移動速度向上および省力化を図れる施設(自動運転の高速鉄道など)といったプロジェクトの実施が必要だ.
今回の円安に関しても,日本の成長力そのものが高まれば自ずと円安は解消されると論じている経済学畑の方は複数いるようだが,残念ながらまだ注目度は低いようである.
#「注視と検討」だけしている放置国家には無理かなぁ.
日本に鉄道ができたのが150年前.1872年.
これからの30年は…どんな30年?
そろそろ大きく日本の鉄道の形態が変わる時期かも.