新幹線整備の計画プロセス,想定と実際の違いのまとめ.何がまずいか,わかるかなぁ?
【基本計画】
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本来 |
実際 |
考慮事項(全幹法) |
- 輸送需要
- 国土開発の方向性
- 効果的な整備
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- 1973年までに,250km/h運転を前提に検討したはず.
- そうでないと,基本計画は成立していない.
- 新全総に従って,「国土の均衡ある発展」を目指すような経路設定.
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本来 |
実際 |
調査内容(施行令) |
- 輸送需要の見通し
- 所要輸送時間の短縮
- 輸送力増加による経済的効果
- 収支の見通し
- 他の鉄道の収支への影響
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- 1973年までに,250km/h運転を前提に検討したはず.
- そうでないと,基本計画は成立していない.
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本来 |
実際 |
決定事項(施行令) |
- 建設線の路線名
- 起点と終点
- 主要な経過地
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★★★★そして,技術的に500km/h運転が現実的になり,最近になって…★★★
【整備計画】
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本来 |
実際 |
決定事項(施行令) |
- 走行方式
- 最高設計速度
- 建設に要する費用の概算額
- その他必要な事項
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- 基本計画と大きく速度が異なる
- 国土計画も数度の変更がなされている
- したがって,基本計画決定の前提条件が崩れている.
- だが,基本計画の内容を見直すこと無くこれらを決定.
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本来 |
実際 |
規定無し |
- 整備計画の段階では全幹法や施行令に規定が無い内容(本来は基本計画策定時の内容)
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- 整備計画決定の段階で基本計画策定時の調査内容相当の調査等を実施.
- 基本計画の前提が崩れているからか?→ならば,基本計画の見直しが必要であったはず.
- 整備計画の審議段階で何でも大幅変更できるのなら,基本計画は要らなかった,ということか?
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本来 |
実際 |
補足的内容(施行令) |
- 着工時期に応じ、区間ごと決定可能
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- 名古屋-大阪間は,資金が原因で開業が30年も先.
- にもかかわらず,全区間一括で計画決定.
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何だか,このテンプレート,表組みあんまりきれいに出ないなぁ…