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「都構想」で騒々しいんだが…

新たな事実関係が出てきたわけでもないので,当サイトの見解は以下の通り.

都構想は大阪を副首都にするための布石…か?

相変わらず「都構想」らしいが…

都構想「再挑戦」らしいが…
また「都構想」らしいが…
また「都構想」らしいが…
またまた「都構想」らしいが…

第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について

都構想は大阪を副首都にするための布石…か?

府と市の特別顧問を務める中央大学の佐々木信夫名誉教授は、都構想は大阪を副首都にするための布石であり、国の危機管理上、また、国土の均衡ある発展のためにも必要な改革だと述べました

情報源: 都構想 意見交換会で意義強調|NHK 関西のニュース

リンク先がリンク切れになりやすいかもしれないので,その際はご容赦を.

えーと,「大阪」が地理的にどこを指しているのかよくわかりませんが,持ち上げるだけ持ち上げておいても,いずれ現実に直面してしまうかもしれません.

以下,5年くらい前にやってみた大阪が副首都になれるかどうかの検討.

 

”ブログじゃねぇか!” という方には以下をどうぞ.
https://policy-practice.com/db/2_59.pdf

 

#この佐々木先生の「東京都政」(2003)という本のp.207には,こう書かれている.

”二三区を八つぐらいに再編し,それぞれを100万程度の政令指定都市にする方向が考えられる”

この文脈を大阪に当てはめてみよう.
大阪市を廃止して4つの区に再編すると,1つあたり80万人くらい(60〜75万人規模)らしいので,現在の政令指定都市の基準なら,それぞれが再び政令指定都市になれるかも.そうすると,大阪には政令指定都市が計5つになるかな.
立派な「二重行政」復活かな.(焼け太りとも言う)

#公式コメントバージョン
 報道によると,府と市の特別顧問の話では,都構想は大阪を副首都にするための布石だそうだ.これは「表の布石」.だが,残念ながら大阪は副首都には向かない.副「首都」の必要性が顕在化するのは首都直下地震や富士山の降灰などで東京が機能しなくなったときだ.歴史的に見てこれら災害は南海トラフ大地震とほぼ同時期のことがある.南海トラフ大地震発生時には大阪の平野部では大きな揺れに見舞われ,大阪市内西側では大津波の被害が心配される.建物だけ揺れに耐えても都市は機能せず,副首都大阪は絵に描いた餅だ.
 「裏の布石」はこう見える.大阪市を4分割することで60〜75万人規模の基礎自治体がができるが,現行制度下では個々が政令指定都市になれる規模だ.堺を含め,府下には5政令市が復活可能なわけで,権限の強い市長ポストを増やせる「布石」である.特別区の政令市化は特別顧問の著書「東京都政」(2003,岩波新書)のp.207に書いてあるアイデアでもあるが,二重行政を批判しながらも結果として多重行政を目指す方向に歩むという矛盾が存在する.
 このように,表の布石は絵に描いた餅,裏の布石は焼け太りへの道ということである.

「大阪都構想の危険性」に関する学者所見(2020)

大学の近所の町内会の掲示板

大学の近所の町内会(自治会)の掲示板.

ん?

どこかで見たようなポスターが.

これですね(jcomm).

「電車やバスは,そんなに心配要りません」という趣旨のPRするなら,バスや電車の中(あるいは駅構内)に掲示しても,見ている人は既に「電車やバスは,そんなに心配要らない」とそれなりに納得している人ばかりなので効果薄いかも.

PRするなら,町内会の掲示板のような電車やバスを使わない人にも目に入るような方法がいいかも.

#市役所が各自治会に状況説明するとともに,配ったらしいです.

首都機能移転論が再燃

自民党で、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、首都機能を地方に移転する議論が再燃している。東京一極集中を是正し、都市部の人口密集によるリスクを回避するのが狙いだ。

情報源: 自民、首都機能移転論が再燃…テレワーク拡大が追い風に : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン

 

もう何度この手の議論を繰り返してきただろうか.またかよ.地震,疫病,火山,非効率.
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

国会等の移転を決議したのが,平成2年.それから30年.今日が大丈夫なら明日も大丈夫.
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

全国あちこちの候補地の検討も,既にしたよね.でも実現していない.
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

移転費用が10兆円,10兆円を惜しんで亡国.でも10兆円って,今般のコロナの補正予算予備費レベルなので,必要なら支出できるレベルだよね.つまり…
危機感のある人が居ないんだなぁ.
実行力のある人が居ないんだなぁ.

 

#リニアだけでは解決しない模様.

区画整理と輪転機(中編)

続きである.前回は,土地区画整理事業(区画整理)において,同じ割合で土地の面積を減らす話をした.

これを「減歩(げんぶ)」と言うが,減歩は「土地持ち」ほど面積を大きく供出することになり,資産の大きさに応じて区画整理の事業コストを負担するシステムになっている.

その続きの話である.
(…忙しくてuploadし忘れていたので1ヶ月も空いてしまった)

*–*

さて,今回は輪転機の話である.
(実際には物理的な輪転機を回す代わりに,口座に数字を書き込んで残高を増やすだけらしいが…)

いま,輪転機を回して,市中に資金が投入されたとしよう.
(資金供給方法についての話は後ほど)

物やサービスの量(質的要因を含む総量)に比べて市中の通貨量が増えて,通貨の相対的価値が下がり,見かけ上の物価が上がってインフレになる.要するに経済活動量を基準とした相対的な通貨量が多いとインフレになる.

…ということは,供給前に通貨を持っていた人が損をするわけだが,その損の量は持っていた通貨の量に比例する.

ん? 漂うdéjà-vu感.

通貨はそれ自体が絶対的な価値を持っているわけでは無いが,手持ちの通貨が多ければ多いほど,世の中の物やサービスを入手したり利用したりできる程度が大きい.

それがインフレになると,”新規参入”した通貨の所有者にも物やサービスを入手したり利用したりできる権利が割り当てられた状態になり,元々「供給前に通貨を持っていた人」は相対的に利用できる量が減る.

これじゃぁ,「新規参入した通貨の所有者」は良くても,元々「供給前に通貨を持っていた人」が損じゃないか! …か?

ん? 再び漂うdéjà-vu感.
定期テストレベルの解決策がありそう.

では,déjà-vu感をたどって,元々「供給前に通貨を持っていた人」が損しないように社会システムを組み立ててみよう.

区画整理では,土地を減歩によって一定比率で供出してもらって,その土地を使って当該地区の価値を高める事業を実施した.その結果,地価上昇により面積減少を補うことが可能となり,結果として「土地を取られるだけ損」にはならない状態を作り出した.

じゃぁ,「輪転機の話」の場合はどうだろうか.インフレによって元々「供給前に通貨を持っていた人」が事実上の資産価値を減らした原因は,物やサービスの量に比べて市中の通貨量が増えて,相対的に単位通貨あたり入手可能な物やサービスが減ることでインフレになったからである.

つまり,「市中の通貨量が増え」るのに従って「物やサービスの量(質的要因を含む総量)」が増えれば,『元々供給前に通貨を持っていた人が損』は防げるわけだ.そればかりか,通貨の増加を上回る勢いで「物やサービスの量(質的要因を含む総量)」が増えれば,「供給前に通貨を持っていた人」も儲かるわけだ.

要は単に資金を漫然と供給するだけでは単なるインフレの原因.
ちゃんと経済成長するような資金供給を行えば,みんなハッピー.

類例のある簡単な話である.じゃぁ,どこにどういう方法で資金供給して何すればいいか,という話が続くことになるが,長くなってきたので,つづく.

(つづく)

「東京一極集中の是正」経済同友会が提言

情報源: 「東京一極集中の是正」経済同友会が提言|日テレNEWS24

首都機能移転には約10兆円かかるそうで,今まで国会の移転を決議しながらも実現に至っていない原因は「10兆円のお金が出ない」からだったわけだ.

そういえば,コロナ対応予備費で10兆円も確保してたよねぇ.

今回のコロナ騒動で,本気になれば10兆円くらいの資金を確保することは不可能ではないということが期せずして証明されてしまったわけで,同時に,これまでは本気ではなかったということも証明されてしまった.

この記事で出てくる「災害に強い(!?)とされる多摩丘陵」が適切かどうかについてはちょっと怪しいとは思うが,一極集中がマズいということは少なくとも財界でも確認されたわけだ.

※多摩丘陵って,ホストとなる東京の都心があって初めて機能する地域なので,そこだと抜本的解決にならないと思う.それに,都心よりは多少マシっていう程度であって,絶対的にはあんまりよろしくなさそう.

相変わらず「都構想」らしいが…

「都」というのは首都のことなので,国土の重要機能を担う都市という意味になる.

現時点では大阪は日本の第二の都市圏の中心都市ではあるものの,残念ながら,行政的な機能としては一地方区分の中心都市以上の役割は割り当てられていない.

大阪市を分割して大阪府の地位を上げたとしても,同じ範囲内での切ったり貼ったりの域を出ないので,日本国内の統治機構的な地位が向上するわけでは無い.国土計画の面でも大阪の地位を向上させて副首都にしましょう…とは,どこにも書かれていない状況である.

この構想を推進していらっしゃる方々が「統治機構改革」とおっしゃっているが,日本の統治機構構造には影響無さそう.

ということなので,国から見れば,大阪府下の政令指定都市が1つ消滅して,小さな「市」相当の自治体がいくつかできるだけの話である.国から見ればこっちの方が御しやすいかも.

最近のニュース等報道での枕詞である「大阪市を廃止して…」に集約されてしまうわけで,大阪市を廃止して分割すると何がいいんだったっけ.

あぁ,話が循環してきた.以下,同じ話が続くことになるので,リンクだけ貼っときますね.

都構想「再挑戦」らしいが…
また「都構想」らしいが…
また「都構想」らしいが…
またまた「都構想」らしいが…


大阪は副首都になれるか(かつての首都機能移転候補地との比較編)
大阪は副首都になれるか(広域ネットワーク編)
大阪は副首都になれるか(都市の位置関係編)
大阪は副首都になれるか(地盤編)
大阪は副首都になれるか(用地確保編)
大阪は副首都になれるか(平常時編)


第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について

区画整理と輪転機(前編)

輪転機を回して,通貨を発行して,公共事業して,社会インフラを改善しながら経済を回すという方法がある.
(もっとも物理的な輪転機を回すことはほとんど無いらしいが)

だが,ほとんどの場合「財政破綻ガーーー」という話しか出てこないのが残念なところ.そういう脳ミソが凝り固まっちゃった人のために,こういう話はどうかな…

*–*

土地区画整理事業(以下,区画整理)という古典的な都市の再開発事業手法がある.最近は市街地で純然たる区画整理をすることは少なくなっており,大きな建物の建築によって立体的に処理する市街地再開発事業などと組み合わせてみたり,あるいは,ほとんど農地のような地区でこの事業制度を使って住宅地を少ない元手で造成したり,というようなやり方の方が多いと思う.

さて,昨今の区画整理事情はさておき,区画整理の基本的な考え方は…

「公共施設が不十分な区域では、地権者からその権利に応じて少しずつ土地を提供してもらい(減歩)、この土地を道路・公園などの公共用地が増える分に充てる他、その一部を売却し事業資金の一部に充てる事業制度。」

…である.基本的には同じ割合で土地の面積を減らすので,「土地持ち」ほど面積を大きく供出することになる.いわば,資産の大きさに応じて負担するシステムである.

じゃぁ,「土地を取られるだけ損ではないか」という話になるんだが,ちゃんとシステムが回るようになっている.
(それを説明させるのは「都市計画」のテストの定番問題ですね.)

リンク先の国交省の説明では…

「地権者においては、土地区画整理事業後の宅地の面積は従前に比べ小さくなるものの、都市計画道路や公園等の公共施設が整備され、土地の区画が整うことにより、利用価値の高い宅地が得られる。」

…となっており,「資産価値=面積×地価」なので,面積は減るが地価が上がるので,資産価値は変化しないか,上昇する.ということで,「土地を取られるだけ損」にはならないということになる.
(実際には,一部で面積が小さくなって資産価値が下がってしまう場合もあるので,そこらへんは部分的に金銭精算する方法がある.)

減らした面積分は,道路用地に使ってみたり,公共施設用地に使ってみたり,あるいは空いた土地を売り飛ばして事業の費用に充てたりといった具合である.変な形の土地を四角い形にして売買しやすくするなんてこともする.狭い街路が曲がりくねって消防車が入れない…ということもなくなるので安全性も向上だ.

こうやって,事業対象となった地区で素晴らしい地域形成ができれば,住民全員が(資産価値的には)大もうけというシステムである.

これと冒頭の「輪転機」の話がどう繋がるかって?
長くなってきたので,続きは明日後日.

つづく

IRと大規模ショッピングセンター

カジノを誘致する話が汚職と結びついて揉めている.

お食事券の話は置いといて,IRを産業としてみた場合どうだろうか.

日本でのIR構想は,国内事業者による事業というよりは,海外事業者を呼んできて事業をさせようというものになっている.

似たような構図はどこかで見たなぁ.

地方都市で,地元の商業事業者ではなくて,遠くの事業者を誘致して,大規模ショッピングセンターを建設するという話と似てるよね.

イ○ンetc…を誘致して,なんとなく賑やかになって,利益を吸い上げられて…という話と.

それって地域振興になっているの?

IRは動く金額が大きく,大規模に日本のお金を海外に吸い上げる装置がIRということだな.こりゃぁ,地域振興策にはならない失策だろうなぁ.

#大規模小売店の立地には地元資本の参画を必須としているケースがあるけど,IRは国内資本の参加を必須としてたっけ? (ショッピングセンターはそれでも吸い上げられてるが.)

 

またまた「都構想」らしいが…

だんだん話が小さくなって,ついに大阪市を分割する話しか聞こえてこなくなったけど,分割すると何がいいんだったっけ.

適正規模の都市の方が行政コストが下がるとかいう話が背景にあったんではないかと思う.大抵その手の話に登場するようなモデル式には大幅な誤差があるのが常で,規模とコストの関係を表すグラフの線は(大幅な誤差を伴っているので)実は細い線じゃなくて極太の帯のような状態が真実だったりする.ということなので,大幅にコストが低下するならともかく,微妙なレベルしか変わらないのなら効果が怪しいことが多いんだけどなぁ…

#「都市圏全体のサイズが数十万人程度だと行政コストが小さい」という話を「大都市の行政区画を小割すれば行政コストが下がる」と勘違いしている可能性大.因果関係わかってないのかも.
大都市は分割してもコンパクトシティーにはなりません.やっぱりバックで吹き込んでいるブレインを変えた方が良いと思うんだが…誰?

#あらあらあら…,お金の問題じゃ無いとか言い始めたぞぉ.

それから,名前を「大阪府」から「大阪都」にしたいらしいが,名前を「都」にしても国土における役割が同じなら何も変わらないけどなぁ.各種の書類の変更に費用がかかるばかりで,実質効果は印刷屋の特需と一部の府民の自尊心向上だけかも.(市長相当の区長のポストも増えるので,政治家志望の人には朗報かも…)(Σ区会議員数>大阪市議会議員数 ならば,さらに政治家志望の人には朗報かも… 焼け太りだな)

話が繰り返しになるので,過去のリンク張っときますね.

大阪は副首都になれるか(かつての首都機能移転候補地との比較編)
大阪は副首都になれるか(広域ネットワーク編)
大阪は副首都になれるか(都市の位置関係編)
大阪は副首都になれるか(地盤編)
大阪は副首都になれるか(用地確保編)
大阪は副首都になれるか(平常時編)


第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編


VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編


あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について