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4+3=7

片町線(学研都市線)では,次の3月から列車本数削減をすることで輸送力調整をすることになったが,ちょっと前までは列車の長さを調整することで輸送力調整が行われていた.乗客にとっては列車の長さは利便性と直接の関係がないので,こちらの方が輸送力の調整方法としては優れている.

10年くらい前の京田辺駅の風景.

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7両を4両に減車すると,4÷7=0.57,つまり43%減.四條畷以東で本数削減じゃなくて,普通列車か快速列車だけ4両に減らせればちょうど良いかもね.面倒なことはやりたがらないね.国鉄も面倒なことはやりたがらなかったけど.

(まぁ,ガチャンこすると車両が傷みやすいんで,あんまりやりたくないらしいという話は聞くけど,近鉄とか南海はやってるよね.阪神電車もしてたっけ.)

さようならゲロしお君

汚い話で申し訳ない.初めて,地元の紀勢線の特急に乗っけてもらった際,母は乗ってからしばらくしてトイレ方面に行って・・・そのまま降りる直前まで帰ってこなかった.あれから三十数年.さすがに,そろそろお別れの時期が来たようである.

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通常は窓際席は外が見えて気持ちの良いものだが,この車両はなぜか窓際足下にダクトのようなものが通っていて狭かった.座席によっては垂直に立ち上がるパイプの横の席があって,さらに狭かった.曲線でもないのに,車体が傾いたまま走っていることも珍しくなかった.

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当初は大阪方面は「天王寺」しか行き先がなかったが,今やほとんどが「新大阪」か「京都」で,隔世の感がある.反対方向は「白浜」「新宮」,たまに「周参見」なんてのもあったっけ.電化する前は「名古屋」も.

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今年の秋までかな? 代わりに北陸線からサンダーバード用のが来るのかな?昔からこの路線は他路線のお古が多いな.

#写真の新宮駅と言えば,タモリが「駅前の喫茶店に入っても,誰も気付かないんだよね.まさかこんなところにいるなんて誰も思わないから」と何かの番組で言ってたと思うが,寿司屋の二階くらいしか該当するのがなさそう.

京阪神JRの色使いが破綻している件について

京阪神のJR線のお話し.一応,各路線ごとにラインカラーが定められており,駅名標の下部のラインの色はそれに合わされている.http://www.jr-odekake.net/eki/pdf/ubn.pdf

ところが,いくつかの路線にまたがって運転されている電車の行き先表示の下線の色は,路線のラインカラーに合わせようとしているものの,郊外側路線に合わせるのか,都心側路線に合わせるのかの統一された基準は無く,ごちゃごちゃ.乗客としては行き先側路線の色に合わせるのが案内上は分かりやすいと思うのだが,そうでもない.

電車のボディーカラーは,かつてはラインカラーに合わされていたものも多かったが,今やラインカラーとボディーカラーは合わないことが多い.最近投入された電車に至っては,ボディーカラーが基本的に銀色で,電車に巻かれた帯の色は路線の色とは全く無関係である.

路線名 路線図上の色 駅名標 電車の色/帯の色 行先表示の下線
神戸線 青色,青色,桃色  青色  ,,白  青色,桃色
京都線 青色,青色,黄色  青色  ,,白  青色
琵琶湖線 青色,青色  青色  ,,白  青色
大阪環状線 青色,橙色,朱色,緑色  朱色  橙色,黄緑,,白  朱色,橙色,緑色
学研都市線 桃色,黄緑  黄緑    桃色,黄緑
大阪ひがし線 紺色  紺色  黄緑,  紺色
JR東西線 桃色,紺色  桃色    桃色
宝塚線 桃色,黄色  黄色  ,  黄色,桃色
大和路線 紺色,緑色  緑色  黄緑,白  緑色
阪和線 青色,橙色  橙色  ,,空色  橙色
嵯峨野線 紫色  紫色  ,  黒色
奈良線 茶色  茶色  黄緑,白  茶色

ああぁぁぁ・・・

初夢鉄道(北海道新幹線編)

第三夜なので,もはや初夢というべきかどうかはともかく,こんな夢を見た.

2014年度終わり頃になって北海道新幹線の開業前倒しが決まり,その当時は2030年頃に開業することになった.その当時は,と書いたのは実はさらに伏兵があったわけである.つまり,オリンピックである.2026年の冬季五輪に札幌が手を上げたわけであるが,冬季五輪は元々候補が少なく,昨今の開催費の負担に耐えられない都市が多くなったことが重なって,東京五輪6年後であるにもかかわらずあっさり札幌に決まった.そういえば前回の札幌五輪も東京五輪から8年しか経っていなかった.そう,オリンピック開催が決まったことでさらに全線開業が前倒しになったわけである.全線開業は2025年の秋であった.

札幌-東京間は1000km以上もあり,新幹線といえども航空からか客を奪うことが難しく,経済合理性の観点では函館延伸も札幌全線開業両方とも,航空と同程度のサービスレベルを提供するのがやっとで交通サービス水準を向上させたとは言えず,厳しい状況であった.そこで,函館延伸には「背骨」理論でPRし,全線開業にはオリンピックを持ってくるという作戦だったわけであるが,開業しても所要時間が長いことは否定できなかった.そこでいくつかの案が検討され,実際に実行された.

一つ目は速度の向上であった.新幹線電車そのものは350km/h運転できるようにブレーキ系統を中心に改良が行われ,同時に盛岡以北の整備新幹線区間の260km/h運転の縛りを緩めることが検討された.結局,盛岡以南と同レベルの騒音ならば260km/h運転にこだわらないということになり,首都圏を脱したあたりから札幌までの350km/h運転が実現することになった.

もう一箇所,問題があった.青函トンネルである.在来線の貨物列車が走っていたため,新幹線が高速走行しているとすれ違い時に貨物列車が風圧で転倒する危険があったため,新幹線は140km/h運転になっていた(まぁ,もっとも,貨物が無くても連続勾配があるので,昔の新幹線電車だとブレーキの関係で160km/h運転程度が見込まれていたわけだが).当初は信号システムの改良とダイヤの調整で一部列車が260km/h運転していたが,大半の列車が減速運転せざるを得ず,オリンピックを機に北海道と本州の間の交流が活発化したため抜本的改善が望まれるようになった.

そこで,もう一本トンネルを掘る案が出てきたが長大海底トンネルは工費が高い.そこで,新型の新幹線電車が走ることを前提に勾配をきつくして,トンネル延長を短くすることになった.30‰勾配が採用されたため,トンネル延長は元の54kmから35km程度へと大幅に短縮された.元のトンネルについても在来線貨物列車だけ走らせるだけではもったいないという話になり,新幹線用の広軌線路を使用してカートレインも運行されることになった.これに伴い旧トンネルは国道指定されることになり,旧トンネルを道路財源で買い取った形となってそれが新トンネルの建設財源になっている.今や青函旧トンネルは国道5号の一部であり,国道5号の起点は函館から青森に移された.新幹線が通れるトンネルが2本になったことで夜間運転が実現し,新幹線を経由する北海道行き夜行便が復活した.

北海道新幹線は計画としては旭川終点であるが,さすがにフル規格は厳しいという話になり,道内幹線鉄道計画は大幅に見直された.主要路線は新幹線と直通する三線軌でミニ新幹線が函館以北の北海道新幹線と直通し.三線軌でない区間は寒冷地仕様のFGTが直通している.こうして道内幹線鉄道網は一新された.

・・・と,ここまで見たところで目が覚めた.

あれ?なんか通過した・・・(大阪市弁天町駅編)

大阪市営地下鉄中央線の弁天町駅で待っていると,あれ?なんか来た.中央線は緑色.この電車は・・・
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・・・紫色.谷町線の電車である.谷町線の電車をお天道様の下で見ることは,あまりないので珍しい光景である.
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谷町線と中央線の線路は繋がっているようだ.
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知っている人は知っていると思うが,森ノ宮駅付近で繋がっている.ただし営業線では無いのでこの連絡線を通れない.
なお,写真の形式の電車は,今はもう谷町線には走っていない模様.

【祝】片町線減便決定!

もちろん【祝】な訳ないだろ.今度の3月改正で,昼間の運転状況がこうなるらしい.
【改正前,片道,毎時】
京橋←[快速4本+普通4本]→四條畷
四條畷←[快速4本+普通4本]→長尾
長尾←[快速4本]→同志社前
同志社前←[快速2本]→木津
【改正後,片道,毎時】
京橋←[区間快速4本+普通4本]→四條畷
四條畷←[区間快速4本]→同志社前
同志社前←[区間快速2本]→木津
駅間の距離はこうなっている.
京橋←12.8km→四條畷←13.4km→長尾←8.1km→同志社前←10.5km→木津
そうすると,総走行距離(列車キロ)は,改正前が片道あたり263kmであったのが,改正後は209.4km(片道,毎時)になり,約20%の削減である.経費削減.
確かに昼間は快速電車と普通電車合わせてもいい程度に客が少ないのだが,例えば長尾→京橋は改正前が26分だったものが32分へと6分も伸びてしまい,サービスダウンになる.
客が少ないのなら,7両編成を6両に減らすとか,昔,松井山手駅や京田辺駅でやってたように増解結すればいいのだが,そうはしないで減便するようである.次は終日快速廃止&区間快速化かな?
電車の敵は「自家用車」であり,特に自動車利用の多い郊外部でのサービスでは,速度と運行頻度と着席,運賃は列車輸送の基本中の基本である.昔,日本国有鉄道時代,運行頻度を無視してサービス提供側の理論だけで運行して客を減らしたわけだが,また再び同じ道を歩むのだろうか.
基本サービスの低下は公共交通の命取り.第二京阪道路に白旗振るだけじゃ無くて,対抗しようよ.

軌道敷内乗り入れ可

路面電車の軌道は,原則「軌道敷内乗り入れ不可」である.しかし,一部区間には乗り入れが許可されているところがある.DSCN6397幅員の関係等で致し方ないといえば,そうなのだが・・・

  • 軌道が傷む
    電車の走行の邪魔になる
    接触事故の危険がある

などなど,あまりいいことはない.モータリゼーションの進行たけなわの時期には,たまにしか来ない電車のために1車線温存しておくのはもったいないので,と言うことで,軌道敷内乗り入れを許可した道路が多く,それが原因で路面電車の定時性が損なわれ,廃止の引き金になったことは有名である.
で,乗り入れを許したら渋滞が解消したかというと,そんな話はあんまり聞いたことが無い.
こういうのが理想やね.
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リニア採算「新幹線より700円高ければ十分」らしい

あちこちに記事が出ているこの話.
リニア採算「新幹線より700円高ければ十分」読売新聞 – goo ニュース.
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141212-OYT1T50128.html?from=ytop_ylist
東海道新幹線にのぞみ号が登場した際,ひかり号とのぞみ号の所要時間差は概ね30分,料金差は950円だった.「時給」1900円なり.その後,310円差に引き下げられている.「時給」は620円なり.
リニア新幹線ができると,リニア号と新幹線のぞみ号の所要時間差は概ね90分.料金差が700円とすると,「時給」は470円.かなり割安である.
のぞみ号が登場した際,毎時2本運転になった段階で必ずのぞみ号の方がひかり号よりも早く着くようになって,ひかり号にはあまり客が乗らなくなり,のぞみ号全盛となった.
リニア号は登場すると同時に毎時4-5本運転,全線開業時は8-9本,最大12-13本になるので,必ずリニア号がのぞみ号よりも早く着くようになる.つまり,最初からのぞみ号には誰も乗らなくなり,リニア号全盛になるだろう.東海道新幹線沿線のはずの京都や横浜の人ですらのぞみ号には乗らないだろうし,大阪-名古屋間の人ですら乗らないだろう
700円差という価格設定はかなり衝撃的であり,同時にのぞみ号サービス終焉を決定づけるだろう.利用者には朗報だが,最初からそんな大安売りを約束して大丈夫かしら?(リニアの採算はとれると思うが,東海道新幹線が・・・
#ちなみに,「時給」1900円だと2850円高,「時給」620円だと930円高という計算になる.
#よく考えたら,名古屋暫定開業の話か.なら,「時給」620円×短縮1時間=620円とあんまり変わらないから,そんなもんか.でも,「時給620円」はひかり号とのぞみ号のサービスレベルの差が縮まったから値下げした結果じゃ無かったっけ? 当面は2000円差くらいで開始して,様子見て下げた方がいいんじゃぁ無いかと・・・

京都市電まだ走ってます

京都市電は1978年の9月末限りで全部廃止されてしまって,現在京都市内に走っている路面軌道は市営ではない嵐電だけである.だが,京都市電の「電車」は今も毎日現役で走っている.
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これは,広島電鉄の車両として走っているものであるが,広島電鉄の紋章などが加えられ,車内もICカード対応料金箱などが設置されたりはしているものの,ほぼ原形を保って走っている.
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広島電鉄で「動態保存」されている車両はこのほかにも何都市かある.

まるで「列車」のような路面電車

海外のLRTは1編成で200-300人以上の輸送力があり,日本のローカル電車2-3両編成相当である.
そのLRTの編成を2編成併結した「列車」のようなLRTも存在しているが,これだと編成定員が倍で500人くらいある.数両編成の地方都市の郊外電車と同程度の輸送能力があり,実際にこれが通常のレール(路面では無い)の郊外線を走っていたりするので,郊外電車そのものである.
DSCN4342じゃぁ,日本の郊外電車で充分じゃないかという話になるが,この「列車」のようなLRT,郊外線と市内の路面電車線を直通運転するので,便利さは格段に違う.長いLRT編成が市内の道路を走っているのである.