ONE OSAKAの都市計画・交通計画は妥当な案か(都市交通インフラ編)

引き続きこれである.今回は,「2. 大阪の経済成長戦略」のうちの「(4)広域インフラ整備」関係の部分であるが,「広域」というよりは都市交通インフラだろ,というような項目についてである.

・大阪圏鉄道ネットワークの充実

これは広域インフラじゃなくて,都市圏内だね.One Osakaって範囲が狭いんだなぁ.大阪市内および大阪府下での都市圏鉄道のプロジェクト構想については,以前から幾つもあげられている.

VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編,VOL.11編

各プロジェクト構想に共通するのは,「その資金,どうやって工面すんねん?」である.「大阪府と大阪市が二重で無駄だ」,あるいは「公営交通は民営にしてしまえ」とか言っている割には大盤振る舞いの構想である.資金の出てくる打ち出の小槌があるんだろうか? 完成した後は誰が運営するんだろうか? 昔から構想がある割には今現在で実現していない建設プロジェクトについては,「採算」の面で多かれ少なかれハンディーのあるプロジェクトが多いんだけど,大丈夫か?

・淀川左岸線延伸部等の道路整備

これも広域交通というよりは都市圏交通ですね.わざわざ政策に入れなくても,すでに国の出先機関主導で環境影響評価の段階まで進んでいるんだが,この段階からわざわざ書いて何がどうなるんだろう.書いておけば,後々政策集の事後評価をしたときに○が付けられるから? これに限らず,マニュフェストの類の事後評価は気をつけた方がいいかもしれない(政策の影響の有無の慎重な審議が必要ということ).

つづく

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あーこわいこわい