サンダーバードを降りると…
「新幹線」の文字.乗換改札がオープンしている.
開業早々にコインロッカーが足りないと騒がれていたが,人力対応しているようだ.
地元民をして,「盆や正月のようだ」と言わしめた人,人,人.
きれいな電車は記念撮影の格好の対象だ.
とにかく,みんな記念撮影.
…って,おまえも記念撮影してるだろ,という突っ込みはなしね.
みんな,東京と結ばれて喜んでるんだね.( > 関西の人々)
大阪の与党の広報誌Vol.12に記載されている都市計画,交通計画がらみの案の妥当性の考察である.なお,広報誌Vol.13もほとんど内容が同じなので「合併号」である.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.Vol.8の(1)はこっち,Vol.8の(2)はこっち,Vol.8の(3)はこっち,Vol.9編はこっち,Vol.10編はこっち,Vol.11編はこっちである.
今回は紙面構成が前回までとやや変化している.
Vol.12の1枚目.
大阪東京のツインエンジンで…こんなに変わる!
→国土の双眼構造に言及している.双眼構造が重要であるという点は同意である.ただし,この広報誌(大阪の与党)の認識は甘い.
→詳しくは,当サイトの「都構想の陰で進行する大阪長期衰退の始まり」シリーズを読んでください.それから,高橋洋一さん(*)(**)の「データに基づく社会科学の議論でないと感じた」への返答にもなっています.(直接メールを氏に送ろうとしたけど,最近は大学教員といえどもwebサイトに堂々とアドレス載っけてる人って少ないのね)
(*)このコラム,他にもツッコミどころがいくつかある.
(**)BSの番組で「大阪市は高度成長期以降人口が減少し続けている」とドヤ顔で見せてたグラフの解釈へのヒントもあります.要するに,大きな都市なので単に郊外化して中心部分の大阪市が居住地から業務地に変化しただけですね.私なら恥ずかしくてあのグラフを衰退の説明には出せないです.
第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興vs交流編,第3話-他の交通機関編
第4話-東海道vs中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編,第6話-駅アリ>駅ナシ編
第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編,第9話-東密西粗編編
第10話-リニア編
あと,足りなければこれもどうぞ.
波床正敏:「明治期以降の交通網整備が我が国の地域構造に及ぼした影響に関する研究」, 京都大学学位論文, 全134頁, 1998
表紙 [PDF 20KB]
序 [PDF 12KB]
目次 [PDF 16KB]
第1章 [PDF 60KB]
第2章 [PDF 160KB]
第3章 [PDF 276KB]
第4章 [PDF 312KB]
第5章 [PDF 236KB]
第6章 [PDF 104KB]
第7章 [PDF 288KB]
第8章 [PDF 28KB]
謝辞 [PDF 8KB]
→とは言え大量の資料を読むのも大変なので,大阪与党の認識の甘さを要約すると,東京一極集中の原因が東京の都市開発にあると思っている点である.そうではなくて,集中の原因は東京を中心とするような広域交通インフラの整備(および大阪へと向かう広域インフラの不整備)にあり,大都市施設(官民とも)の立地条件が根本的に劣っていることが大きな原因である.
→立地条件が悪い場所でいくらがんばっても,水をやらない草木のように早晩枯れてしまう.府市二重でビルを建てて失敗したのは,「二重行政」ではなくて,不況と大阪の広域利便性の悪さが原因である.(各ビルの立地場所そのものもセンスがないという話もあるが)
→地域整備と交通整備はクルマの両輪,ニワトリと卵の関係に近いものがあるが,地域整備を重点的にやって長期的繁栄を得た地域は少なく,逆に交通整備によって長期的繁栄を得た地域は多い.
→大阪が昔「天下の台所」であったのは,当時としては広域利便性が良かったからなんですよね.大阪の人は気づいてないかもしれないけど.
→この一連のチラシを見る限り,都構想は行政の効率化で捻出した資金を地域整備に回す構想のように見えるが,自地域整備を優先する方策はあまり得策ではない.(←データ分析の結果に基づく考察です.念のため)
地価上昇率全国トップクラス!
→批判していた阿倍野の再開発に絡むものが2つもランクインしてますけど…
有効求人倍率大幅改善
外国人観光客大幅増
→全国の動向もあわせて示さないと,大阪が良くなったのかどうかの証拠になってないですね.
百貨店の売上高大幅増
→最近,百貨店を建てまくりましたからねぇ.
Vol.12の2枚目.
Q3:民営化しても区民の利益にならない?…数千億円の株式を大阪市民が手にすることに
→大阪市を廃止して「大阪市民の手」とはこれいかに,というくだらないツッコミは置いておくことにします.
→民営化して株式は手にしますが,それは単に資産を流動化させただけで,資産が増えたわけではありません.その株式をたとえ売り払って「数千億円の現金を手にすることに」に変化したとしても,流動資産化しただけで,大きさが変化したわけではありません.念のため.
→府市統合しなくても,流動資金が必要なら株式の売却は可能です.
関西電力株の売却で1000億円
→府市統合しなくても売るのが適切だと思えば売れば良いのでは?
→地下鉄や水道と同じく,不意に流動資金を手にすると,無駄遣いしがちですよ.(ヒント:あたり馬券,宝くじ)
一応,One Osakaシリーズ終わり.
第1話-新幹線偉大なり編,第2話-産業振興VS交流編,第3話-他の交通網編
第4話-東海道VS中山道編,第5話-新幹線駅が都市圏形成編
第6話-駅アリ>駅ナシ編,第7話-20年差が命取り編,第8話-後手必敗編
第9話-東密西粗編,第10話-リニア編
VOL.5編,VOL.6編,VOL.8編-その1,VOL.8編-その2,VOL.8編-その3
VOL.9編,VOL.10編, VOL.11編, Vol.12+Vol.13編
あれ?住民投票できるんじゃなかったの??
大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??
毎年2200億円あったらできること
「2200億円」は無かったんや・・・で?
大阪府市統合+道州制=神戸市が州都?
大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?
ドーナツの認識方法について
大阪の与党の広報誌Vol.11に記載されている都市計画,交通計画がらみの案の妥当性の考察である.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.Vol.8の(1)はこっち,Vol.8の(2)はこっち,Vol.8の(3)はこっち,Vol.9編はこっち,Vol.10編はこっちである.
今回も,新たに記載されている内容部分だけについて見る.
1枚目は,マンガ形式であるが,新たな話は無いので略.
2枚目は,東特別区向けの内容であるが,これも.新たな話は無いので略.
3枚目は,北特別区向けの内容である.ほとんど同じ話ばかりだが,少しだけ付け加えられている.
淀川左岸線整備促進
→阪神高速道路として建設が進んでいる路線であり,現状では5号湾岸線と3号神戸線の間が開通している.3号神戸線と新御堂の間が工事中.新御堂から東が計画段階.
→大阪市を通過する部分と市外の部分があるので,府市統合した方が便利そうに見える.だが,府や市が直接的に高規格道路事業をするわけではなく,阪神高速かJH系かが事業主体になる可能性が高いので,府市統合の効果はいかほど???
→すでに国の出先機関主導で環境影響評価の段階まで進んでいるんだが,この段階からの府市統合の効果ってなんだろう???
4枚目は,湾岸特別区向けの内容である.
国際会議場展示場
→府市で2つあるとムダだと言っている割には,ここで登場するんだが,増強するの?(インテックスは整備時期が古いので設備が中途半端だという話もあるが)
5枚目は,中央特別区向けの内容である.これもほとんど同じ話ばかりだが,少しだけ付け加えられている.
「LRT」の導入
→具体的な街路等の情報が無いが,これまでの報道等を思い返すと,阪堺電気軌道線を延伸して難波まで到達させ,さらに梅田まで延ばそうという話ではないかと思う.
→大阪市域で完結しているので,市の事業とするのが妥当だが,府市統合はなんか影響あるのかな.
→この話を「市」に振ると,”それって府の事業じゃないの?”と言われてしまうという話アリ.
→この話を「府」に振ると,”それってウチの事業じゃないと思う”と言われてしまうという話アリ.
→…ということは府市統合した方が良いのか? でも,そもそもこの話の出所はどこなんだろうか?(一部の人の思いつき?)
南海汐見橋線
→当初構想では南海汐見橋線(=南海高野線の北部の末端部分)は,なにわ筋線の南海側のアクセス線なわけだが,なにわ筋線の話とは違うのね???
→沿線の土地利用以前に,利便性を向上させるのが先決ですね.
→…で,府と市がくっつくとどんな影響があるの? 南海もしくは南海と大阪市の共同作業で充分では?
6枚目は,南特別区向けの内容であるが,新たな話は無いので略.
まだチラシは続く.
つづく.
与党の政策というのは,とかく検証にさらされがちであるが,それは与党なので仕方ないことである.さて今回も大阪の与党の広報誌Vol.10に記載されている都市計画,交通計画がらみの話は妥当な方針かどうかの考察である.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.Vol.8の(1)はこっち,Vol.8の(2)はこっち,Vol.8の(3)はこっち,Vol.9はこっちである.
同じ話の繰り返しが多いので,新たに記載されている内容部分だけについて見て行くことにする.
1枚目は,この機関誌でよく使われるマンガ形式である.上半分のビルが複数ある件については,こっち参照.
地下鉄バス民営化
→こういう構図がこっそり描かれている:「経営効率化→利用する人が増える→駅の回りの店を使う人が増える→その土地の価値がUP」
→この「構図」,初っぱなから間違っている.それは経営効率化すると客が増えるのではなくて,客から見てのサービス水準が向上すると客が増えるのである.同じサービスが提供されている場合,経営が効率に成されているのかどうかは直接的には関係ない.目指すべきは効率化ではなく,サービスの向上である.
→いつも書くことだが,地下鉄の民営化と府市統合は関係ないよね.
港湾一元化
→府市統合しなくても,事業組合のような仕組みで実現できるのでは?
統合型リゾート
→府市統合しなくても,実施できるよね.
インバウンド650万人
→これも府市統合しなくても実施できるよね.
→観光は京阪神+近畿一円で取り組んだ方がより魅力的になるので,広域連合で取り組んだ方が良いのでは?
→市長も府知事も欠席ばっかりで広域連合で見かけたことないが……
…政府自民党は賛成です
→(ほんとに言ったのかどうか怪しいという話もあるが)関西の雄として地方自治を推進して行く立場ならば,中央政府が賛成している(しかも他党)というようなことを嬉々として掲載するのではなく,こう言うべきだろう.
「どうぞ,おかまいなく…」
2枚目は,東特別区向けの内容である.以下は今回の追加内容分に関してである.
BRTやLRTの整備(赤川〜太子橋今市)
→交通空白を埋めるという提案は悪くないが,もうすぐ大阪ひがし線の北部区間が開通するんだけどなぁ.
→赤川〜太子橋今市じゃなくて,城北公園通りに沿って梅田北ヤード地区か天六までつないだ方が良いと思う.
→単なる大阪市内の都市交通構想だよね.府市統合との関係はいかに???
堤防の耐震化・河川水位の総合管理
→河川は沿川市町村管理にすると管理水準の違いが生存権に直結しかねないので,府市統合以前に一括で管理されていると思うけど.淀川水系は国管理では???
3枚目は,北特別区向けの内容である.以下は今回の追加内容分に関してである.
緑との融合した新しい街づくり
→まぁ,緑を増やすという考え方は悪くはないと思うけど.
→でも,単なる大阪市内の緑地整備構想だよね.府市統合との関係はいかに???
十三・淡路・三国エリアの区画整理や再開発
→昔から大阪市では区画整理事業(あるいは再開発)してますが…
→区画整理も再開発も,基本的な制度の枠組みは昔から民間の力の利用ですけど…
→大阪市の土地利用計画ですね.
新大阪周辺への企業誘致
→土地利用の規制だけ気をつければ,ほっといてもリニアが来れば立地しますよ.
→大阪市の土地利用計画ですね.
4枚目は,湾岸特別区向けの内容である.以下は今回の追加内容分に関してである.
船で通勤
→字面的には情緒があるが,実際には時間がかかる市輸送の安定性に問題があるので,可能なら橋梁の方が良いですね.
→府市統合との関係は???
新島へコンテナヤードを集約
→トラックの経路を工夫しないと,コンテナヤードを沖に移すだけでは住宅街の通過交通は減らないこともありますよ.
→そもそも,防災性が低い港湾付近に住宅が立地していること自体が問題なんですが.
JRと地下鉄で夢洲,舞洲,桜島へのアクセス実現
→使ってないトンネルを活用するわけですね.
→府市統合以前から存在する構想なので,府市統合との関係はいかに???
鉄道は広域行政との連携によって充実していくよ
→何が言いたいのか不明だが,地下鉄の延伸は大阪市の単独事業でできます.港湾地区整備の補助金も活用できると思う.JRの延伸は,大阪市内だけなら阪神なんば線や京阪中之島線のような枠組みが使えますし,国の補助金制度もあります.市外にはみ出している場合はJR東西線の枠組みやJR大阪ひがし線の整備の枠組みが使えます.府市統合すると,何がよくなるの???????
京阪中之島線延伸
→延伸の構想自体は以前からあったと思うが,正蓮寺川に通すの???
→すでに阪神やJRの駅勢圏内で,見通し厳しいんだけど.
→阪神電車と相互直通という話なら,わからないでも無い
→で,府市統合との関係はあるの,これって???
5枚目は,中央特別区向けの内容である.
今回の追加内容分は無く,以前の話の繰り返しであるので,コメント略.
6枚目は,南特別区向けの内容である.以下は今回の追加内容分に関してである.
天王寺大和川線の早期整備
→すでに着手段階なので,府市統合しなくても進行そうな案件ですけど…
→中之島でやってるから遅いんじゃなくて,阪神大震災→阪和線の単独高架事業への変更&阪神高速計画の廃止の議論→緑道化計画の策定という,通常ではやらない複雑なプロセス踏んでるからでは?
まだチラシは続く.
つづく.
大阪の与党の広報誌Vol.9に記載されている都市計画,交通計画がらみの話は妥当な方針かどうかの考察である.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.Vol.8の(1)はこっち,Vol.8の(2)はこっち,Vol.8の(3)はこっちである.
基本的には前回までで話は終わりのようで,Vol.9以降は同内容の繰り返しのようである.したがって,基本的な分析も同じで…
…である.
1枚目は,マンガ形式である.
地下鉄や水道などの公共サービスを民間に開放しよう
→地下鉄の株式会社化は東京メトロでやったが,株の民間放出はしてないけど大丈夫か?JRを参考にしているとするならば,新規建設をその会社に期待するのは野暮なんだが.
→水道等のインフラを民間に任せた例は欧州などで多数あるが,それはそれで問題山積なのを知らないんだろうか.特に水道事業を任せて料金爆上げで困ってる都市は結構あったかと思いますが,水は生存権に関わる部分なので,コワいよ.
→地下鉄や水道事業等の民営化と,府市統合は関係ないよね.
下の方に書いてあるいろいろな事項
→府市統合と関係あるの?
2枚目は,東特別区向けの内容である.
鶴見緑地をプロデュース
→面白いけど,それって別に府市統合と関係ないよね.
Park Management Oraganization導入
→企業の投資を呼び込むのは面白いけど,カネが払える人だけがサービスを受けられるような公園だと,マズいかも.
水辺の再生
→府市統合と関係ないのでは?
3枚目は,北特別区向けの内容である.
公園系,交通系,都市開発系の話は次回以降のようなので,コメント略
4枚目は,湾岸特別区向けの内容である.
使わなくなった河川は埋め立てて親水公園に
→防災対策として書かれているが,それって防災なの?
→高潮対策は止めるのね.
→府市統合と関係ないのでは?
公営住宅等の中階層に津波避難所
→なるほど.いいね.
→でも,府市統合と関係ないのでは?
地域単位で連携etc.
→どうぞ.
→府市統合との関係は?
ベイエリアを人の住めるエリアに
→防災の観点では,あまり湾岸人口を増やすのは得策では無いのですが.
→高齢化が進行してきている既存のニュータウンの再開発はどうするの?
→府市統合と関係ないのでは?
放置自転車対策
通院通学体制整備
→府市統合と関係無いよね.
緑地整備
→大阪市だけではできないの?
5枚目は,中央特別区向けの内容である.指摘パターンが同じで,少々退屈してきた.
→ここに書いてある項目は,ほとんど大阪市の単独事業で充分で,府市統合しないとできないことはあるの?
6枚目は,南特別区向けの内容である.
東西交通網の不足
→すぐ南隣の堺市でも似たような話があり,数年前の市長選で論点の1つになった際に,当時東西鉄軌道に反対していた候補を応援していたのが,この政党だったわけだが…
LRTやBRT
→図を見ると,南港通りがBRTで,長居公園通りがLRTということか?
→東西方向交通整備は確かに課題なのだが,大阪市域で完結する話なので,府市統合しないと実現できないというロジックがわからない.
→「都構想の実現によりスピード感を持って進めることができる」の真意は資金問題?地下鉄に比べるとLRTやBRTは格安なので,政令指定都市にとってはかなり資金的なハードルは低いけど.
→それとも,府道上に敷設しようとしているので,協力を得やすいということ?でも,軌道の敷設の最大抵抗勢力は,「道路管理者」じゃ無くて「交通管理者」なんだけどなぁ.行政関係者なら,この微妙な表現わかるよね.
まだチラシは続く.が,今回も,府市統合を経ないとできないことは書かれてなさそう.敢えて言えばLRTやBRTの府道上敷設のあたりか???(←これとて書かれていないので,こちらの推測なんだが)
つづく.
政策広報誌Vol.8に記載されている都市計画,交通計画がらみの話は妥当な方針かどうかの考察の続きである.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.Vol.8の(1)はこっち,Vol.8の(2)はこっちである.
どうやらプロジェクト構想は大盤振る舞いのように見える.大阪与党の予想する府市統合の経済効果を大幅に超えそうな大盤振る舞いのように見える.大丈夫か?
今回対象とするのVol.8であり,その3である.
5枚目は,主に(新しい)中央区向けの内容である.
なんでもありまっせ,中央区
→まぁ,そやな.
にぎわいと人情のまち中央区
→まぁ,そやな.
わくわくゲートウェイシティ中央区
→「ゲートウェイ」の意味わかってへんやろ.
5つの中長期目標
→乗り換え無しに関空アクセスできるということを言いたいんだと思うが,通常はゲートウェイというと長距離交通の発着ターミナルを指すので,大阪のゲートウェイは,空港なら関空そのものと伊丹空港,鉄道なら新大阪を筆頭に梅田地区と難波地区の大きな駅を指すと思う.多分にリップサービス的雰囲気の強い表現やね.
→東西線は府市統合しなくても実現したが,南北線(=なにわ筋線)が府市統合しないと実現できない理由は何?
6枚目は,主に(新しい)南区向けの内容である.
→写真に富山のLRTを使っているが「新型交通システム」と言っているあたりがちょっと逃げの要素あり.連節バス想定か?
→どっちの通りに導入するの?両方?
→旧阪和貨物線の都市交通転用が一番楽で既存道路交通への影響が少なくて安価だけど…
→…で,府市統合との関係がわからないんだが.やはり単なる大阪市の中長期構想か?
まだチラシは続く.が,今回も,府市統合を経ないとできないことは書かれてなさそう.
つづく.
政策広報誌Vol.8に記載されている都市計画,交通計画がらみの話は妥当な方針かどうかの考察の続きである.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.Vol.8の前半はこっちである.
大阪与党試算では府市統合の経済効果は17年間で2700億円程度らしいが,その割には建設プロジェクトの構想が大盤振る舞いである.府市統合の経済効果を当て込んだ構想だろうか?府市統合との関係は何?と気になってくる..
今回対象とするのVol.8であり,その2である.
3枚目であり,主に(新しい)北区向けの内容である.
子育てしやすいまちづくりを目指した方針や公園整備,あるいは駅前整備など,特に不思議な施策はなさそうであるが,やはり府市統合との関係は不明である.府市統合しなくてもこのような政策方針はアリだと思うが,敢えて府市統合しなければできないという理由は見えない.
リニア新駅整備や関空アクセスの話が書かれており,これは目を引く.
新大阪-十三-西梅田の連絡線
関空のアクセス改善
民間投資を呼び込む
4枚目は,主に湾岸区に関する内容である.
災害に強い人づくり・街づくり…
ベイエリアの新しい街づくり…
陸と水上の交通網…
世界レベルの海上リゾート…
ということで,まだチラシは続くが,今回の(3枚目,4枚目)についても,府市統合を経ないとできないことは書かれてなさそう.
府市統合で資金的余裕ができるので,こういった施策が新たにできるようになりますよ,的なことを言いたいんだろうと思うが,大阪与党の効果予測でもこれら施策を実現するには資金が足らなさそうだ.ましてや,効果はほとんど無いのではという指摘が正しいとするならば,資金の余裕など無いということになりそうだ.
つづく.
こういう記事を見た.
超電導リニア世界記録 鉄道先進国フランスの反論 | 乗りものニュース
(1)リニアモーターカーは列車ではない
→まぁ,「鉄」道ではないな.でも車両を連ねてるから「列車」だよ.
(2)リニアモーターカーはもっと速くできる
→まぁ,技術的にはそうだな.経済的,営業的,環境的に成り立つかどうかは別問題.でも,これって反論?
(3)リニアモーターカーは他路線に直通できない
→まぁ,そうだな.日本じゃぁ「新幹線」も在来線には原則直通できまへん.
(4)コストに大きな差がある
→まぁ,TGVのほうが安いというのは確かだが,何度もTGVに乗った感想としては,値段相応.
(5)コンクリートの道に分岐を設ける難しさ
→VALみたいなもんだよ.鉄のレールでもTGVはあまりうまくできていないよね.そもそもTGVは追い抜きほとんど無いけど.
(6)安全性は?
→600km/hなら30kmもの「車間距離」が必要になってしまう…30kmを走行するのに3分なので,3分間隔だが,それの何が問題なの?
(7)遅い開業
→大阪までは2045年…まぁ,そうだね.
・・・で,TGVはいつになったら時速500キロで営業運転するんだい?
今回も大阪の与党の政策広報誌に記載されている都市計画,交通計画がらみの話は妥当な方針かどうか考察してみることにする.まじめに考察するので,いちいち逆ギレしないでね.
Vol.5編はこっち,Vol.6編はこっち.まだ2つしか見ていないが,現時点の感想は「これって,いわゆる都構想とは直接の関係が無くて,単なる大阪市における長期施策構想,その構想のアイデア段階のものを並べただけでは?」と思い始めている.
今回対象とするのVol.8である.長くなりそうなので,その1.
1枚目である.
私の専門とは直接関係ないが,いきなり大幅なミスリードである.
速報! 総務大臣から,大阪都構想の設計図の無いようについて問題なしとの意見が出されました!
これについては,わざわざ総務大臣自身が自らのwebサイトで説明を行っている.単に書式がOKと言ってるだけやね.ということで,1行目からアウト.この段階で,以下の説明の信頼性の想像がつくのだが,一応検証してみる.
1枚目は,特別区の区割り案と人口や面積についての概要である.大阪市の廃止と特別区の設置が行われると,最小の湾岸区34万人から最大の南区69万人までの5区に再編され,それぞれ大阪府の下に置かれた基礎自治体になるということであるが,これって,全部堺市の84万人より小さいわけやね.しかも政令市の堺市に対して特別区は特別な権限はなさそうなので,将来の大阪における第1都市は堺市ということか.
2枚目は,主に(新しい)東区に関するプロジェクト構想に関する説明である.
いくつかプロジェクト構想が並べられているが,すぐに気付くのは,これらは単に現在の大阪市における懸案事項やプロジェクト構想であって,府と市をくっつけることの必然性に乏しい,ということである.
個別に見てみよう.まずは上の方のダイナミックなまち創り!
大阪城東部地区,森之宮再開発…
旭地区の開発…
密集市街地対策…
防犯対策…
続いて,下の方の交通インフラの充実!
今里筋線の延伸(北へ)…
今里筋線の延伸(南へ)…
千日前線の延伸…
その他,地域交通も充実…
ということで,今回のチラシ(1枚目,2枚目)についても,府市統合を経ないとできないことは書かれてなさそう.加えて,一部の項目については,チラシ発行元の政党の政策との整合性にも課題がありそうだ.
つづく.